中部地方


最高所の駅に似合う、空に向かってそびえ立つ駅舎

11.2.16執筆


鉄道最高地点を通過する列車

 日本にある駅の中で、最も標高の高いところにある駅が、ご存知ここ野辺山駅だ(逆に最も低いのは吉岡海底駅)。駅の標高は非常に覚えやすい、1345.67m。八ヶ岳の裾野を走る高原列車として名高い小海線の駅で、シーズンともなれば多くの観光客でにぎわう。野辺山原は、高原野菜の産地としても大変有名である。
 空に一番近いことを象徴するようにそびえ立つ立派な駅舎が旅情をかき立てる。駅は早朝夜間のみ駅員不在の、みどりの窓口もある有人駅。入場券は、駅舎写真入りの特製の硬券。駅前の広いロータリーには土産物店、近くには野辺山SLランドもある。

 駅から小淵沢方へ約2km、徒歩で30分ほどのところに、線路ベースでの鉄道最高地点がある。こちらの標高は1375m。そこはちょうど踏切になっていて、日本最高地点の線路を跨ぐこともできる。JRや民間の建てた鉄道最高地点の碑や、鉄道神社、SLの動輪の展示まであり、最高所の気分に十分惹かれる。ちょっと遠い場所ではあるが、こちらもぜひ行ってみたいスポットだ。