北海道


「くしろ湿原ノロッコ」で釧路湿原を訪問

10.10.15執筆


観光駅ではあるが、秘境駅と言っても良い風格を有す


細岡展望台からの湿原の絶景。有名な“釧路川の蛇行”もこの通り
 ラムサール条約にも登録されている湿原で、大変知名度が高いものの一つ、釧路湿原。細岡展望台へのアクセスを便利にするため、1988年に臨時駅として開設され、のちに普通駅に昇格したのがこの釧路湿原駅である。
 筆者一行は、本来旅程にはここで下車する予定は入っていなかったが、朝寝坊をしたために予定を全部変更、途中から特急を利用しなくてはならなくなった代わりにこの駅での下車が可能になった。釧路発の観光列車「くしろ湿原ノロッコ」号でまさかの訪問実現。
 駅は無人駅だが、ログハウス風の小さな駅舎には立派な待合室に自動販売機まで完備されている。これはさすが観光駅の品格そのもの。駅から少し階段道を上るとカフェを併設した広々としたビジターラウンジがあり、ここで休憩や情報収集をすることができる。ここからさらに緩い坂道を5分程度登ると、細岡展望台にたどり着く。そこからの景色はまさに絶景。よく写真に撮られ、釧路湿原を代表する風景である「釧路川の蛇行」も目の当たりにすることができた。
 駅に降り立ったときにはあたりを見回しても何もなく、観光駅であることを抜きにすればここは立派な秘境駅といえるだろう。観光シーズンには釧路から臨時列車も運転されるため、航空機を併用すればアクセスは比較的楽である。