近畿地方


駅から保津川を見下ろす。奥にかすかに旧線が見える

10.7.31執筆


秘境駅ながら京都からの通勤圏内。電車は20分間隔でやってくる


駅舎。利用客は少ないが観光を意識した設計になっている
 京都からほど近いところにとんでもない秘境駅がある。山陰本線の保津峡駅だ。列車は20分に1本停車し、快速や特急も次々通過するが、駅は人もまばらだ。乗降客はあまり見かけない。
 保津峡は京都市街地にほど近く、また景勝地である嵯峨・嵐山にほど近いところにあることから観光に訪れる人は多い。駅前の駐車場は車でいっぱいであった。
 山陰本線の馬堀~嵯峨嵐山間はカーブが多く、1989年にトンネルを経由する新線を建設して高速化を図り、翌年電化されている。旧線はそのまま残され、現在は嵯峨野観光鉄道がトロッコ列車を運転し観光客の人気を呼んでいる。余談だが「電車でGO!」に登場する山陰本線は、この旧線を走行している。
 新駅は保津川にかかる鉄橋の上にある。川に沿って流れる風が心地よかった。