四国地方


清流・四万十川の川岸にある小駅。交換待ちで静かな時間が流れる

11.2.21執筆


駅舎

 愛媛県宇和島と、高知の若井とを結ぶ予土線の駅。時刻表でも大きな字で表示される主要駅だが、四万十川の川岸に佇むこの駅は、自然の中に静かに存在している。
 筆者一行は、宇和島からの予土線始発に乗ってこの駅へやってきた。ここで下り列車との交換待ち。四国で広く活躍するキハ32には便所がないため、ここでの停車時間が束の間の休息を与えてくれる。
 日本最後の清流としてその名を全国に知らしめる四万十川。清流の里に観光客を呼び寄せようと、駅舎の脇には観光案内所が置かれ、「ゆっくり のんびり あなたのSlow Train」というスローガンで予土線利用もPRしている。

 春爛漫。線路脇を淡いピンク色の桜が彩っていた。今日は天気も良い。ぽかぽかした陽気の中、再び列車に乗り込んで四万十川に沿って予土線を走り続ける。