京急の駅としては初めてホームドアを設置。広々したホームだ
11.2.13執筆
京急も、国際線ターミナルの開業に合わせて駅を新設。しかし、モノレールと異なり空港島内は全て地下区間である京急は、簡単には線路を曲げることもできず、既存のトンネルにホームを継いだ、少々中途半端な駅になってしまった。というのも、駅は地下かなり深い位置にあり、ここからエレベーターやエスカレーターを使っても、モノレールと違い出発ロビー到達までかなりの時間を要するからだ。
京急の羽田連絡は、昔からいつも後手後手に回ることが多かった。穴守線が空港線と解消されてからも、空港島へのアクセスが不便なことから長年地域輸送に徹し、1993年にビッグバードが完成した時も、ターミナル乗り入れが叶わず羽田駅(現・天空橋駅)でモノレールに乗り換える対応を長い間強いられた。1998年にようやく国内線ターミナルに直結を果たしたが、その12年後、国際線ビルへの接続にはまたも不便を極める結果となった。
ホームは、地下の自由な空間を享受した広々した設計。大型のカートを用いる客の安全を考慮して、ホームドアを設置している。だが、定位置停車をするためのTASCのようなシステムは導入されていない模様。おまけに、入線する車両は全車3ドアとはいえ、車種ごとにドアの位置が若干異なるため停止位置の許容範囲もまちまち。運転士に負担を強いている。
トンネルの壁、ということなのかも知れないが、国際化に当たっては京急は遅れをとった形になった。その不便さをいかにカバーするかは、社の努力にかかっているかもしれない。