ドアカットで知られる駅。E217系に導入された自動放送でも、日本語と英語できちんと案内される。
10.6.13執筆
田浦駅のホームの有効長は200m弱で、11両の長さが220mあるE217系は、先頭1両と2両目の前のドアのドアカットを余儀なくされる。都会の駅のドアカットは踏切によるものが多いが、ここは前後ぎりぎりまで迫っているトンネルによるものであり、山の狭間に作られた駅ゆえ、列車が遠ざかると静けさが訪れる。
もちろん、秘境駅と呼べるレベルではないが、駅のロケーションとして旅情を十分味わえる。
横須賀線は、軍港へつながる路線として、鉄道唱歌にもきちんと歌われるほど長い歴史を誇る路線で、田浦駅のすぐ前にある田浦トンネルも、明治時代につくられたものが今でも使われている。JR東日本が、発足直後に「歴史的建造物調査委員会」なるものを設置して調査したプレートが設置されていてなかなか興味深い。