関東地方


3700形のリース車!?そんなものは無いはずだが…

10.7.19執筆/10.7.29修正


下から見れば立派な橋上駅舎


構内には至る所に埴輪(の複製)が
筆者が写ってますorz


ホームの待合室に置かれた「芝鉄文庫」。構内文庫は地域密着の駅でみられるようになった


某大学の赤本。「芝鉄文庫」の印を押すのは怠らない

 東成田から1駅、その営業キロはわずか2.2km。紀州鉄道を抜き、普通鉄道では日本で一番保有路線長が短い芝山鉄道の管轄する唯一の駅が、ここ芝山千代田である。芝山鉄道は、成田空港建設により分断される交通などへの補償のために建設された路線で、成田空港会社などが出資する3セク鉄道である。本社もここ芝山千代田駅の構内にある。
 駅の南側は空港関連施設が立ち並ぶが、それ以外はごく普通の住宅地・商業地。駅には、「成田空港が地域と共に歩んで行く」旨の広告も掲示されているが、実際には土地保有の問題から、路線が迂回して建設されたという歴史もある。
 駅は高架の棒線駅。隣接する横芝光町には埴輪が多数出土している「芝山古墳群」があり、それにちなんでいくつもの埴輪の複製が展示されている。古墳時代の人々の知能の豊かさが身にもって感じられる。
 列車はおよそ40分間隔で運転されている。待ち時間をつぶすためにホームに設置されている待合室には、「芝鉄文庫」なる文庫があり、どれでも自由に閲覧することができる。古本屋(BOOK OFF...?)で買ったらしいものから寄付されたであろうものまで様々。きちんと印まで準備してあり、管理は怠らない。なぜか某有名大学の赤本まであった。

 芝山鉄道は2002年に開業したが、現在、芝山町中心部や横芝を通って、九十九里方面への延伸の話が出ている。実現した暁にはどのような運行形態になっているのか。そのとき、東成田駅や芝山千代田駅はどんな役目を果たしているのか。とても楽しみだ。

 再び電車に乗り込む。なんと警察官が乗っていた。実は芝鉄は警備のため全列車に警察官を乗り込ませているそうで、東成田に着くと降りていった。
 こんな盲腸線でテロだのゲリラだの起こしても…という気はするが。

※芝山鉄道ではICカードは使用できません。訪問の際はあらかじめ乗車券をお求めください。