関東地方


手前は橋上駅舎の下、奥は神泉トンネルの中。

10.6.13執筆


駅舎。こんなにおススメしつつ、中にはマックやコンビニまで…。
 若者の街・渋谷を目前にしながら、閑静な高級住宅街に囲まれたトンネルの小駅「神泉」。関東の駅百選のひとつにも数えられている。
 実は東京というのは坂の多い都市で、武蔵野台地の縁が(正式名称でいう)山手線に接しているため、渋谷から西に向かう井の頭線は渋谷を出て早速土地が急に高くなる。そこで、渋谷~神泉間に「渋谷トンネル」、神泉~駒場東大前間に「神泉トンネル」が作られた。
 神泉駅は、この両トンネルに挟まれた場所に位置し、3000系のみが運転されていた頃はホームが短くドアカットが行われていたそうである。1000系導入前にホーム延長が行われ、現在の形となった。
 地下鉄の「地下駅」と、山岳のトンネルの「地下駅」との正確な区別はつけ難いところであるが、都会を走る地下鉄の地下駅のイメージとは全くかけ離れた、静かで落ち着いた雰囲気が漂うホーム。ベンチに座ってぼうっとしていると、有名な土合や筒石の駅を思い出したくなる。