関東地方


羽田が世界へ繋がる…ターミナル接続の便利な駅が完成!

11.2.13執筆


改札を抜けると、目の前が出発ロビー


ターミナルビル4階の「江戸小路」

 2010年10月21日、羽田空港では新しい国際線ターミナルビルが完成し、羽田空港への国際定期便再就航・国際化への第一歩を踏み出したことで大きな話題を呼んだ。ターミナルには勿論モノレールも接続し、新駅「羽田空港国際線ビル」が開業。世界から東京へのアクセスを格段に向上させる駅として、地球全体から期待を寄せる駅になった。
 モノレールは、国際線ターミナル建設に合わせて路線を、空港島の内側を通るようにルート変更。ターミナルビルに直結させた。浜松町方面からのモノレールから下車し、改札を抜けると、階段を経ることなく目の前はターミナルビル3階・出発ロビーだ。大きな荷物があるときの煩わしさを解消。夕方まで国内で仕事をし、夜の国際線に乗るというようなことが楽にできるようになった。

 出発ロビーは、すっきりとした構造で、照明と相まって未来的空間を演出。
 いっぽうで、4階は江戸の町並みをモチーフにした名店街「江戸小路」になっている。ここはロビーの空間とは正反対に、海外から集まってきた外国人に、日本文化を紹介する最初のポイントとしての役割を担っている。(実際には、その中に洋食レストランが入っていたりと“和洋折衷”状態なのだが)24時間空港のため、利用客に便宜を図ろうと24時間営業する飲食店もある。
 フロアの中心には、「江戸舞台」という神楽調のスペースもある。ここでは、日本の伝統楽器を使ったミニコンサートが開かれる。
 人気商品は「羽田」とか「日本」とかの漢字が大きくプリントされたTシャツだとか。…これは我々にはわかりません...orz

 だが実際には、先行きは厳しい。成田とどう共生するかは当初からの課題だったが、それ以上に、世界的な不況で航空需要が伸び悩む中、空港ターミナルは生き残りを図れるかどうかも問題になっている。
 そこで、都心から近い利点を生かし、「外需」だけでなく「内需」に対応できるビルにするということも狙っているようだ。
 かの江戸小路ももちろん、5階では日本の「今」をコンセプトに、アニメやおもちゃのショップが並んでいる。これらは渡航者だけでなく、国内に住む我々も楽しめるスペースになっている。

 国際線ターミナルは、ただ単に飛行機に乗る場所だけなのではなく、ひとつのショッピングモールとして、出国するわけでもない人たちまでも引きつける魅力がある。進化を続ける羽田に、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

羽田空港国際線ターミナル駅(京急)へ