関東地方


ワールドカップの時には大いに賑わった。閉幕後、徐々に周辺開発も進む

11.3.30執筆


レッズの本拠地が至近。駅はレッズ一色

 赤羽岩淵を起点とする埼玉高速鉄道線の終着駅。赤羽岩淵から続いた地下路線が当駅の目前で地上に姿を現し、浦和美園は埼玉高速鉄道線内唯一の地上駅になっている。
 駅から北へ歩いたところにあるのが、日韓ワールドカップの開催地の一つとなった、埼玉スタジアム2002。現在ではJ1・浦和レッドダイヤモンズの本拠地として多くの観戦客を迎える駅で、構内にはレッズのキャラクターやグッズ類が多数見受けられる。
 ホームは、島式ホーム+単式ホーム2面2線の構造。通常時は島式ホームのみを使用するが、サッカー開催時など多客時には、2番線の反対側にある単式ホームを供用し、混雑緩和を図っている。ちなみにこの臨時ホーム(3番線)のみ、改札や券売機が別に用意されていて、普段はシャッターが下ろされている(上写真右下)。

 埼玉高速鉄道線は、サッカー観戦客の輸送に加えて、東京の日暮里・舎人ライナーと同じく、鉄道の通っていない地域、いわゆる「陸の孤島」をなくす目的で建設されたという経緯がある。特に、それまで鉄道が通っていなかった鳩ヶ谷市は、鉄道開通に大いに沸いたそうだ。
 この浦和美園の駅前も、まだまだ空き地や農耕地が目立つ。しかし、そんな中でも、大型ショッピングセンターが出店したり、新たな宅地造成が進められたりで、発展の兆しも随所に見られる。
 開業から10年。まだまだ発展途上の、埼玉高速鉄道沿線であった。