関東地方


赤い三角屋根が特徴的な駅舎。列車本数こそ少ないものの、谷川岳の登山口に相応しい様相と設備だ

10.10.15執筆


以前は側線のホームに列車が発着していたのだが…
(写真右が本線)


現在は本線に直接ホームが設置され、つまらなくなった
(上写真とは逆方向のアングル)


かの有名な階段。さすがに息が上がる


ご丁寧にどうも


がんばりますw

 「日本一のモグラ駅」として、その名を全国に知れ渡らせた土合駅。川端康成も通ったであろう上り線のホームは地上にあるが、下りホームは複線化のために掘られた新清水トンネル内にあり、地上に出るために長い階段を上らなければならない。駅舎とこのホームとの標高差は約70メートル、階段数にしてなんと486段
 ホームから改札までは10分かかるということになっているが、体力のない私が上がって7分半ほどで到達できた。階段は5段毎にフラット部分を多く設けてあり、筒石駅のように連続して上下動をするわけではないため幾分楽ではあるが、それでも息は上がる。もともと標高も高いので、アスリートの高地トレーニング用にも使えるかもしれない(笑)。階段の途中には休憩用にベンチが備え付けられており、一応親切ではある。
 駅の随所にある階段について書かれた看板はどれも説明がすごーく丁寧で、斜坑部分の階段462段を上りきったところにある木製のドアには、「お疲れさまでした」と、下を見ると「がんばってください」なんてJR東日本から温かいメッセージが(笑)。へえへえ、もうちと頑張りまっせー!
 地上に出ると、上りホームが今までの苦労を笑っていた。駅舎は三角屋根の立派な作りで、広い待合室には自動販売機が設置されている(もちろんちゃんと稼働)。有人駅時代の名残も随所に残り、国境を跨ぐ3本の鉄道トンネルについて解説した手書きの模造紙が掲示されていた。谷川岳の登山口の駅だけあり、設備はかなり充実しているようだ。登山の前には階段でアップもできますよ~(爆)

 上越線のこの区間のダイヤは非常に薄く、定期列車は5往復しか設定されていない。実際には、越後湯沢折り返しの列車がしばしば延長運転をしてくれることがあるが、それでも訪問は容易くはないだろう。時間に余裕がない時は、水上駅から8時台~16時台、毎時1~2本運転され関越交通のバスを利用すると楽に訪問できる。

 (p.s.)今度、土合にゆめぞらが入線するらしい。新清水トンネルで見る天井ビデオ…ああ、乗ってみたい。